1. 治療は最小限にとどめる
当院では、歯の痛みに対してはできる限り神経を抜かないように、また歯を削らなければ治療できない場合も最小限にとどめ、すべての治療が無痛で行われるように心がけています。したがって当院では歯に金属をかぶせたりする治療はほとんどありません。
2. 歯周病を重視
当院では歯肉の健康を重視しており、歯周病の予防と治療こそが最も大切と考えています。なぜなら歯を失う最大の原因が歯周病であり、虫歯ではないという事です。例えて言うなら歯周病の治療は建築物の基礎工事に相当するでしょう。この治療を抜きにして高額なかぶせ物をしても砂上の楼閣であり、数年で歯がグラグラしてきて抜歯になる可能性は高いと言えます。歯科医がやるべき一番大切な仕事は歯と歯の周りの組織を大切に手入れして抜歯にならないようにする事だと考えています。
3. 歯周組織再生に取り組む
従来の歯周病の治療は病原細菌の温床となっている歯周ポケットをなくすために、歯の周りの歯肉を切除して歯周ポケットを浅くする方法が一般的で、現在でも保険診療ではこの方法で治療されていると思います。しかしこの方法は、術後に歯がしみたり歯肉の痛み等の不快な症状を伴うことが多く、また専門的に言うと付着歯肉の幅を狭くするので、治療方法として現在の医療水準ではベストであると私は考えていません。当院ではアメリカやヨーロッパで100万以上の症例数があり、歯周組織再生に優れた効果があると実証されているエムドゲインによる再生治療を年間100症例以上行い、実際に優れた効果があると確認しています。しかし保険診療では使用できませんので自費診療になります。ちなみに年間で100症例以上は日本でトップクラスであると自負しています。
4. 歯を極力残す
しかし残念ながら当院に来院された時、すでに多くの歯が失われてしまっているのも現実です。そこで私は入れ歯あるいはインプラントにも精通している必要があると考え研鑽を積んでまいりました。しかし快適な自費の入れ歯やインプラントは非常に高額ですし自分の歯に勝るものはありません。高齢者で歯が少なくなって来院した人に対しても、どのようにすればその歯をずっと残せるかということをまず第一に考えます。
5. 入れ歯は私が考える
歯を残すためには入れ歯の設計は非常に大切です。入れ歯を作るのは一般的には技工士ですが石膏模型の上で作るわけです。しかし石膏模型は全く動きませんが口の中に残っている歯は健康状態によって多少動揺しています。技工士は歯の動揺度まで読み取る事はできませんので、技工士が設計して作成した入れ歯が口の中で快適に機能するとは考えにくいのです。歯のないところに入れ歯をはめれば噛めると一般の人は思っているようですがそんなに簡単な事なら患者さんも歯科医も苦労しないでしょう。
入れ歯の設計で一番大切なことは、残存歯の保護つまり残っている歯をこれ以上抜けないようにするには歯の動揺度を考えそれに最適な装置と全体のバランスです。しかし残念ながら保険診療ではクラスプしか適用できません。動揺している歯にクラスプをかけるとダメージをうけることは素人の方にも判断できるでしょう。保険診療でベストな入れ歯を作るには限界があるのです。
6. 総義歯の排列は私がしている
部分入れ歯の場合は歯が口の中に残っているので人工歯を排列する位置は技工士がしても歯科医がしてもあまり違いはないでしょうし、入れ歯が歯によって維持されるので安定しますが、総入れ歯の場合は人工歯の位置が1mmでも異なると口の中で安定しません。入れ歯の安定を確認できるのは歯科医師なので、歯科医師が人工歯を排列したほうが合理的でしょう。また前歯部は顔全体のバランスを考えて自然な顔になるように患者さんの希望をきいてその場で修正したほうが良いので私が排列しています。
7. インフォームドコンセントを重視
当院では、残存している歯を健康な状態にずっと保つためには、どのような入れ歯を設計すればベストなのかを考え患者さんに提案しています。私は歯科医の良心に従って最善の治療を行うべきで保険診療とか自費診療にとらわれるべきではないと考えています。現実には審美のための高度な歯周外科やエムドゲインなどの保険で認可されていない薬剤を使用する場合を除いて、歯周病は保険で十分な治療が可能なので保険で治療を行っています。入れ歯に関しては保険では私の考える入れ歯を作るのは無理な場合が多いので、インフォームドコンセント(説明と同意)を重視しています。
8. 噛めない総義歯を1日で改善
入れ歯の具合が悪い人は3つも4つも、たまに10個以上も作っている人がいますが数を作ればそのうちあたるというものではありません。入れ歯を新しく作ると時間も費用もかかるので、当院では入れ歯を修正してその日のうちに噛める入れ歯に直しています。この仕事は半日以上かかるので自費診療でしています。
9. 難症例を歓迎
当院は一般の歯科医院では困難な入れ歯の治療を楽しみにしています。なぜなら他の歯科医院で治療できない治療をする事は、噛める入れ歯を求めて何軒も歯科医院を渡り歩いた患者さんにとって大きな喜びであり私の存在価値が高まるからです。入れ歯が完成し食事が楽しみになったと喜んでもらったとき、私にとっても仕事が報われた大きな喜びの瞬間であるからです。
10. 健康な歯を保つには予防が大切
アメリカで最も有名な歯科医の一人P.K.トーマス(日本の歯科医にもよく知られている)は、「1回の予防は100回の治療に勝る」と述べています。私はけだし名言だと思います。世界で最高レベルの治療ができる先生でも治療なしの状態を保つほうがベストだということです。日本で予防といえば?「早期発見、早期治療?」という意味で使われるのが一般的ですが、私は予防とは「口腔衛生の確立」と「歯周組織の抵抗力の増強」だと考えています。前者は主にあなたの役割、後者は主に歯科医の役割です。つまり予防は二人三脚で行かないとうまくいきません。両者がともにベストをつくせば治療なしの状態を保っていけるのです。
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